公益社団法人 日本麻酔科学会
九州麻酔科学会第62回大会

会 期
2024年9月7日(土)
会 場
久留米シティプラザ
会 長
平木 照之(久留米大学病院)
九州麻酔科学会第62回大会

会長挨拶

会長:平木 照之
(久留米大学病院)

平木 照之(久留米大学病院)

第62回九州麻酔科学会の開催を仰せつかりました久留米大学病院麻酔科の平木照之です。本会の会長を拝命いたしましたこと、誠に光栄に存じます。一言ご挨拶申し上げます。
医療に携わる会員の皆様におかれましては、新型コロナ感染症が未だ収まらない中、日々の診療で様々な対応を迫られていることと拝察いたします。 感染への対応は新型コロナ感染症が始まった2020年からずいぶんと変化してきました。当初は手術の必要性をトリアージして定例手術の制限を行っていましたが、 現在はできるだけ通常の診療を続け、手術件数を減らさないように運営されているのはどこの施設も同じと思われます。
このように手術件数は増加していく中ではありますが、医療の進歩により術中麻酔管理は以前に比べるとはるかに安全なものとなってきており、 そうなると麻酔科医の存在意義は徐々に薄れていくのではないかと心配になることがあります。 しかし、院内を見渡すと麻酔科医が必要とされる部門が手術室だけでなく多数あることに気付きます。 ペインクリニック、緩和医療、集中治療、それ以外にもアンギオ室での全身麻酔、無痛分娩、院内救急対応システム、 内視鏡室やアブレーションの鎮静指導などが挙げられます。もちろん、手術麻酔管理が基本であることは変わりませんが、 これからは麻酔科の得意とする呼吸循環管理、医療安全、危機回避能力を活かし、それを手術室外で発揮することで、 麻酔科医としてより一層患者を第一に考えた医療に貢献することができると考えます。 手術室外でも活き活きと活動をする麻酔科医の姿は学生や研修医の先生にもきっと魅力ある診療科として映ると信じています。
本学術集会を通じて、九州地区の会員の先生方と情報共有を図り、麻酔科医療のさらなる発展に貢献できれば幸いです。多数の皆さまのご参加をお願い申し上げます。

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